奥日光を中心としたクマ出没への対応について

奥日光を中心としたクマ出没への対応について

令和7年9月28日
日光自然ガイド協議会

1.奥日光を中心とした日光のフィールド状況について
・ツキノワグマの生息地である奥日光では、2012年に発生した出会いがしらの事故を教訓として、関係機関、団体等が連携してクマ対策に取り組んでいます。
・具体的には戦場ヶ原や小田代原等の利用者の多いハイキングコースでの出没情報を日光湯元ビジターセンターのホームページに掲載しています。
日光湯元ビジターセンターHP→ http://nikkoyumoto-vc.com/nature/kuma.html

その他のクマ目撃情報
・とちぎのクマ目撃情報(下野新聞)
https://www.shimotsuke.co.jp/feature/theme/%E3%81%A8%E3%81%A1%E3%81%8E%E3%82%AF%E3%83%9E%E7%9B%AE%E6%92%83%E6%83%85%E5%A0%B1
・栃木県警の情報(ルリちゃんパトロールまっぷ)
https://map.police.tochigi.dsvc.jp/?mode=5

・歩道近くの同じ地点に執着したり、人に近づくクマが確認された場合は、クマ鐘を設置したり該当区間を通行止めとする場合もあります。
・また、クマの餌付けにならないよう、ハイキングコースでのゴミ持ち帰りがおこなわれていて、人とクマの適切な距離を保つことができています。
・なお、戦場ヶ原コースは毎日多くの人が通行し、日中クマに遭遇することはまれです。

2.ツキノワグマの性質について
・本来大変おとなしく人間を怖がる、人間を避ける性質を持つ動物ですが、出会いがしらなど突然の接触の場合は防御的に人を襲うことがあります。
・食物には強い執着があり、他者の接近には攻撃的になります。またゴミの投棄や餌付けにより人の食べ物の味を覚えると、人に近づくようになります。

3.クマとの事故を避ける行動について
・人の通行が少ないコースや時間帯では、存在を知らせるため音を出す物(クマよけ鈴など)を使用するのが基本です。
・大人数で行動して人の存在を知らせることも有効です。
・食べ物のゴミはすべて持ち帰りましょう。
・クマの目撃が頻発する場所には近づかないようにしましょう。
・クマ撃退スプレーは使用者自身や周囲の人に傷害を与える可能性がある最後の手段です。

4.上記をふまえガイドは下記の様に行動します
・団体行動はクマとの遭遇を避ける有効な方法のため、基本的にはガイドツアーの実施は問題ないと考えます。
・参加者にはクマが棲むフィールドでの活動であること、クマに遭遇した場合の行動(「騒がない」「走らない」「静かに遠ざかる」)について説明をおこないます。
・クマの目撃が頻発する場合は、活動場所の変更やツアー中止の提案をすることがあります。
・必要に応じクマ鈴やクマ撃退スプレーを携行しますが、装備状況や使用条件についは各ガイドにお問い合わせください。

 

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